受験生と歯磨きとクリスマスと

大学時代、某大手予備校でアルバイトをしていた。講師ではなく、チューター的なポジションで生徒の相談に乗ったり、アドバイスをしたり。

 

その予備校ではクリスマスに1日かけて高3の子たちが1000問のテストを解くイベントがあった。世間の浮かれているクリスマスに必死で頑張って自信を付けるというコンセプトのようだった。

当時の校舎長はサプライズ好きで、テストの後に景品付きのビンゴ大会を行うことが決まった。景品はチューターがひとり1個用意。(時給に応じて予算は変わる)

 

受験生へのクリスマスプレゼント。しかもビンゴなので誰に当たるか分からないプレゼント。予備校でバイトをしたことのある人は思うけれども、生徒は基本的に可愛い。そんな生徒にあげるプレゼントはぜひとも喜んで使ってもらえるものにしたい。

迷いに迷って、わたしは周りの頭のいい友人に受験生時代にもらったクリスマスプレゼントを聞いた。

 

「お母さんにクリスマスプレゼント何が良い?と聞かれたときに、受験直前で余裕がなくて何よりも時間が欲しいと荒々しく言ってしまった」

 

「お母さんは分かったと言って、クリスマスには電動歯ブラシをくれた」

 

「これで歯磨きの時間が短縮できればいいなと思ってと言って」

 

このエピソードを聞いて、わたしは電動歯ブラシを生徒へのプレゼントとすることにした。

当日、わたしの景品が当たったのはたまたまだけれども受け持っていた生徒。すごく喜んでくれてほっこりした。

 

彼は無事に第一志望の国立大学に合格し、今では立派な社会人5年目くらいになっていることでしょう。(もしかしたら結婚しているかもな~!)

その彼に、合格報告の時に言われた一言が忘れられない。

 

「逆に歯磨きにこだわるようになってしまって時間がかかるようになっちゃったよ」

 

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