一人暮らしが終わり同棲が始まる

長いこと付き合っている恋人と一緒に住むことになった。

既にだらだらと6年近く付き合っているわけだけれども、今回のわたしの家の更新を逃すとあと2年は自動的にだらだらと付き合うことになることが容易に想像できたので、ここは一度家の更新という多くのカップルが付き合い方の見直しをするタイミングでわたしたちも一緒に住むこととした。(まあここも紆余曲折はあったのだけれども、今回は割愛する。要は直前で彼氏が日和りだした等あった。)

一般的に30歳で結婚もせず同棲ってどうなの? とかいろいろあるかと思うけれども、今の私たちの最善の関係はこれだったのでノータッチで。

 

スプレッドシート

まだ一緒に暮らしていないことやらお互いの仕事やらの関係でスプレッドシートをフル活用した。お互いが暮らすうえで家に求める要素を列に書いて、候補の物件を1行ずつに記入していくという方法を取った。これでまあ物件をある程度比較して、週に一度くらいはファミレスで意思合わせなどを行った。 

 

要件

南向きは絶対譲れない彼(わたしは東でも西でも良い)、防犯面(彼は1Fでも良い)や街自体の便利さは絶対譲れないわたし。田舎育ちの一人っ子の彼と都会が長いわたしの育ってきた環境がモロに出てくるところでした。そのため、スプレッドシートにいろいろ書きつつも、お互いの考えを伝える場は作ってよかったと思う。

わたしがいくらそこらの男性よりも大柄な女性だといってもね、という話や彼氏の洗濯物を一緒に干していてもスカートだけ持ち去られた友人の話などして理解を得た、、つもりである。

 

お金の話

年収にするとわたしのほうが200万ほど多く、残業などの働く時間はわたしのほうが少ないのですが、すべて折半にしようということで落ち着きました。

世の中のお金の話のページとかを見ていると年収に比例させるというのも見かけましたが、それはわたしたちには合いそうになかった。

わたしの場合は「こいつ家賃ちょっとしか払っていないのに人が家事している間ゴロゴロしてる」など、ちょっとした喧嘩の時に「こいつ家賃ちょっとしか払っていないのに」という気持ちになることが予想できたので。いやな気持になることが想像できるならそれは避けるにこしたことはない。もちろん、家賃の上限などは彼の払える範囲として合意を得ております。

 

不動産屋

上記シートを元に見たい物件を3~4個、不動産屋に相談した。エリアとしては2か所候補だったため、2つの不動産屋を使った。しかし1社でメールの対応がイマイチ&おとり物件っぽいものの対応をされたのでそちらは早々にごめんなさいしてお店にもいかなかった。

幸いにしてもう1社の方がとても丁寧で素敵な方だったので2エリアともお願いしてしまいました。1回で決まらなかったので2回、数時間にわたって内見のお付き合いをしてもらいました。感謝しかない。

しかしどんどん出てきてはあっという間になくなるお部屋たち。転勤の時期が春だけじゃなくなった昨今、どんな時期もこんな感じだそうで。結局は居住中で内見できなかったけれども良さげな部屋に決めました。現時点でまだ見られていないのでドキドキです。 

 

家の解約問題

これはただただわたしの見落としとか彼が日和った紆余曲折があってなのだけれども、解約を2か月前に管理会社にお知らせすることを知らなかった。というか、1か月前で良いものだと思い込んでいた。

慌てて管理会社に電話して、11月末の更新で引っ越す予定だったのだけれどもなんとかならないかと確認。更新日までに鍵を渡すところまで済んでしまえば更新料はかからないとのことで一安心。家賃もどうやらあとから戻ってくるらしい。

多くの家は1か月前の通知でよいらしいけれども、今回のわたしのように2か月前のところもあるので気を付けてほしい。 

 

引っ越しと仕事

仕事のコントロールはかなり融通が利くポジションのため、引っ越し余裕でしょと思ってスケジュール立てて決めたはずなのですが、別の部署の炎上PJの火消しの最前線に突然アサインされてしまった。マネージャー陣まで火消ししてるから仕方ないけれども、平日引っ越しに充てられると思っていた時間は半分くらいになると思っておいたほうが良さそう。

おまけに休日の引っ越し準備でハウスダストで花をやられ、口呼吸になって喉風邪を引くというめちゃくちゃな状態になりました。

上司からは数千円する栄養ドリンク経費で買っていいから気合で治せといわれた。そんなめちゃくちゃな。(適宜フレックスで早く帰ったり、遅く出社したりはしています。) 

 

一人暮らしを経験するということ

まーこのあたりは少し蛇足なのだけど、東京生まれ東京育ちの人あたりは認識しておいたほうがいい。

 

わたしの彼は共働きで子供の頃から家事は一通りできていたし、上京してからは一人暮らしが長かった。そのためわたしのあまりの何もできなさに、一人暮らしをきちんと出来るようにならないとわたしとの将来はあまり考えられないということも昔言われたことがある。だから一人暮らしをしたわけではないけれども、今ではその意味を心から理解することができる。

実家が東京にあると相当な意思がないと一人暮らしをする気にもならないし、する必要もないかもしれない。家で家事の手伝いをすればいい。2年前はわたしもそう思って実家暮らしをしていた。

特に女性はありがちだし家族からも出る必要ないと言われることも多いと思うのだけれども、実際は時代は親のころから変わっている。

共働き家庭で育ち幼いことから家事が身近な人は増えているし、大学入学で一人暮らしを経験する人も多い。そうすると、自分一人の生活も自分で面倒を見られない人への評価はとても低くなる。家事を手伝ってハンバーグをのんびり楽しく作ってインスタに載せるとか母の日のご飯を作ってインスタに(ry とかそういうレベルの話ではない。

 

2年近く一人暮らしをしてやはりちゃんと一人暮らしをすることで分かるありがたみや自分への責任。例えば、朝バタバタしていてテーブルに置きっぱなしにしたコップは帰宅後もテーブルの上に変わらず佇んでいる。些細なことだけれども、自分がやらなかったことを誰かがやってくれることはないし、自分がやってしまったことを誰かが片付けてくれるわけではない。

残業が増えれば健康に気遣ってくれるお母さんはいないどころか、ますます生活がおろそかになり休日も、平日にできなかった家事に半日近くを持っていかれる。リフレッシュにお買い物!コスメ!旅行!キラキラ!とはならないのが現実。

実家なら洗濯カゴに洗濯物を入れておけば衣類はきれいになっていたり、自室を最低限整えておけばいいかもしれないけれどもリビングやキッチン、トイレにお風呂とすべて自分でやらなければならない。休日の天気が良ければまず洗濯しなきゃな〜という発想になる。夕方雨が降ったら洗濯物大丈夫かな?と心配になる。

金銭感覚も身に付く。実家にいても貯金できていない人は一人暮らしをしていても貯金はできないのだということは痛感した。一人暮らしをして月々に必ずなくなる10数万円を実家にいれば貯金できていたのかといわれると絶対に出来ていなかったと思う。そしてめちゃくちゃ切り詰めていたわけでもないけれども、お金がないストレスというのはあまり感じなかったので実家にいるときに如何に無駄遣いしていたかを感じた。何に溶かしていたか分からない10数万円を自分の面倒くらい自分で面倒を見られるようになるということに投資できたことはよかったのだと思う。わたしの場合はこういう荒療治みたいなことをしなければずっとダメな女だったと確信している。

お家探しの時にも、この場所で実家にあったものを条件にするとこんなに高いの!?とかそういうのに気づく。いきなり実家から結婚とかになると本当に大変だと思う。今の実家は両親が何十年も働いてやっと手にできている環境であり、景気も昔の方が良かった。現在の30前後のカップル(夫婦)が暮らせる家の現実は理解しておくべき。

あとはまあ趣味娯楽にだけ時間やお金を使える人間だったのに良くもまあ嬉々としてお買い物の記録やご飯記録、旅行記録を載せられていたもんだと恥ずかしくなったりもした。上記自分のお世話くらい自分でできるようになってからこその娯楽なんですよね。

気づいてからは実家暮らしの人の娯楽の記録なんかは薄っぺらなものに見えて少し軽蔑するようになった。まあこれがいいか悪いかは分からないけれども。

 

そして同居前に一人暮らしをしていて本当によかったのはこんなにも自由な2年間はもう二度とないと思うから。面倒ごとはあれど、最高に楽しい2年間でした。

逆にこれ以上一人暮らしするともう他人と暮らせなくなる気がした。現にそういう友達もたくさんいる。笑

 

そんなこんなで書いたり消したり足したり引いたりしてゆるゆると書きましたが、未だ荷造りはほぼ出来ておらず引っ越しまであと2週間。頑張れわたし。