こんにちは、赤ちゃん④出産

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2021年6月初め、長女が誕生しました。
妊娠初期編も書き終わっていないのですが、出産〜入院4日間を残しておきます。

陣痛?

出産予定日4日前、最後の妊婦健診では兆候はなく、産まれてなかったら予定日翌日に来てね〜という感じでした。
初産婦は予定日を超過しやすいらしいから超過するかもなと割と悠長に構えていました。(とはいえ、推定体重が3400gと聞いて股から出せるのか?と戦々恐々。)前回の検診・この時の検診の夜は内診の影響か多少の出血があり、おしるしか?と少し覚悟し始めました。

予定日3日前、日中・夜といつもと変わらぬ体調。夜遅くに雨が強くなってきて、少し腹痛が。
それまでも雨の日は前駆陣痛を感じやすかったり、胎動で気持ち悪くなりやすかったりしたのでまたいつもの感じだろうと、バラエティ番組を呑気に見ながら溜めていたフェリシモの編み物を続行。
12時ごろになりまだ続くため、念の為陣痛カウンターアプリで間隔チェック。10分前後ではあったものの、不規則だったのでここでもクリニックに連絡をせずにアニメを視聴。
その後もゴロゴロしながらカウントも微妙で夫に「微妙だな〜間隔短くならないし痛みも強くならないから前駆陣痛かな〜?あと1時間カウントしてからにしよ〜」と30回くらい言いつつ入院バッグの中身の再確認&入院期間のドラマの録画予約。春季は良作が多く、意地でも完走したかった。
痺れを切らした(というか気が気じゃなかった)夫に「お願いだからクリニックに連絡してくれ」と言われ、明け方4時に「前駆陣痛かもしれないんですが8分〜13分くらいで痛みがあります」と病院に連絡。すぐにクリニックに来るよう指示されたので、陣痛タクシーを呼んでタクシーで病院へ。

入院

赤ちゃんの心拍や陣痛の様子をモニターで確認し、本陣痛と判断されたため入院。子宮口は3cm程度の開き。間隔は10分前後。昼頃には産まれると思うよ〜と言われ、一人入院部屋で定期的に来る陣痛の波に耐える。ぶっちゃけ、陣痛ってこんなもんかという感想。痛みの波が引いた時には暇だな〜何してればいいんだろ〜とか思ってTwitterするくらいには余裕があった。

6時ごろに再度状況確認。子宮口は7〜8cmの開きということで順調らしく、夫を呼んでいいよと言われ夫を呼び出す。イオンウォーターとペットボトルにつけるストロー、朝ごはんを要求しました。

長引く陣痛

あらゆ支度を整えた夫が9時頃到着。昼くらいには生まれると言われてから陣痛の感覚も痛みもあまり変わらず。

ただまあ定期的に波は来るので空腹もあり、持参していたウィダーや焼き菓子を食べながら過ごした。腹が少し満たされ痛みで疲れ、陣痛の間には睡魔も襲ってきて、うとうとしてたら痛みがやってきての繰り返し。陣痛の合間に夫と陣痛なうな写真を何枚か撮るくらいには余裕あり。昼ごろになっても子宮口は7〜8cmから変わらず。

わたしより後に来た妊婦さんが出産を終えたっぽい様子が外から聞こえてきた。ほどなくして、別の妊婦さんがやってきてどうやら帝王切開の様子。

助産師さんから、「微弱陣痛が長引いているので促進剤を使ったほうがスムーズ。使わなくても今日中には生まれるんじゃないかと思うんだけどどうする?」との提案。促進剤についてはあまり知識がなかったこともあり、赤ちゃんと母体への影響について、メリデメをよく聞いて打つ方向にしました。微弱陣痛が続くと体力を消耗していざ産み出すときに疲れている、出産後から始まる赤ちゃんのお世話も疲れて大変になる、オキシトシンが弱い(?)ので子宮の戻りも促進剤を投与したほうが良いことも推測されるとのことでした。(私の場合は)

促進剤投与開始

帝王切開妊婦さんの後になるようなスケジュールで促進剤の投与を開始。一番少ないごく微量からスタート。こんな僅かで効くの?というくらいの量。

効果的面\(^o^)/

投与から15分くらいでそれまでの陣痛とは比べものにならないくらいの痛みが襲ってきて、これが想像してた陣痛だ!と苦しむ。こんな短時間ってホントに促進剤の効果なのか?プラセボ効果?と笑っちゃうくらいにあっという間に効いた。

半ばキレ散らかしながら夫と陣痛に耐え、分娩室へ。

分娩台に乗ってからはずっと痛くて、その中でも特に痛いタイミングでイキみ、それ以外の痛みは逃すというのが分娩みたいなのですが、イキみ逃しもイキみも下手くそすぎて先生・助産師に何度も注意される。腰を浮かさない!!!って30回くらい言われた気がする。とにかく痛くて苦しくて「無理」「代わってくれ」と連呼していた(気がする)。

少し経った段階で、どうやら股が裂けそうとのことで会陰切開を勧められる。出産前は会陰切開なんて怖いと思っていたけども、訳のわからない痛みの中で多少切られることなんて些細なもんだと思って快諾。麻酔ももちろんされているから全然わからないくらいだった。その後は先生は股の被害を最小限にすべくチクチクとやる方にほぼ専念。助産師さんと夫に激励されながらイキみとイキみ逃しを数回繰り返す。

生まれた

そして「あ、なんか出た」と思うと同時に「あ、絶対すごい裂けた」思っているうちにドゥルルンという感覚と共にわたしの身体から大きな塊が飛び出した。何が何だか分からない放心状態の中、ぼんやりと赤ちゃんの泣き声が聞こえた。正直もうあまり覚えていない。もったいない事に。でも「ああ、生まれたんだな」と心底ホッとした。わたし自身はそんな感じで呆けてた訳ですが、立ち会っていた夫はボロ泣き。顔を真っ赤にしてイキむわたしを見て心配と自分の無力さに分娩中からボロ泣きだったのに加えて生まれた感動で更に泣いたらしい。それを聞いてわたしも少し泣いた。

いろいろ書いたけど、分娩台に乗ってから生まれるまで30分。初産婦の平均は2〜3時間らしいので、スーパー安産。

わたしは分娩台に寝ていたためあんまり見えていなかったけども先生や助産師さん、夫がへその緒を切ったり測定したりなんだりした後に胸元に赤ちゃんが置かれた。

「初めまして、ママです。」

あんなに出すの大変だったのに、胸元に置かれた我が子は小さくて頼りなくて温かくて柔かくてただただ愛しい存在でした。小さいながらにしっかりと存在する手足。この足でお腹を蹴っていたんだなあとか妊娠中のこと走馬灯のように…。間違いなくこれまでの人生の中で一番幸せな時間だった。
その後助産師さんに手伝ってもらいながら初乳を飲ませたり、可愛い可愛い言って写真撮ったりなんだり。大変不勉強であれですが、初乳ってこんなにすぐ出るもんなんだね。それに赤ちゃんって生まれてすぐ飲めるもんなんですね…。

カンガルーケアで赤ちゃんを乗せられて会陰の縫合やら何やらをささっとされました。チクチクっとしたけど、奇跡のように可愛い我が子が胸元にいたので痛みはほとんど感じませんでした。

そんなこんなで約16時間にわたる出産が終わりました。
(前後関係が記憶にないけども)胎盤を出されたりなんだりの処置を終え、夫は帰宅。赤ちゃんとわたしはその日から母子同室で過ごすこととなりました。