無痛MRI乳がん検診を受けて結果を受け取った話。

またも大変ご無沙汰になってしまいました。明けましておめでとうございます。
子供はあっという間に1歳半をちょいと過ぎ、4月からフルタイム復職して12月には退職して、
1月頭から新しい職場でフルタイムで働いております。
そんなバタバタな2022の話について振り返られる日が来るのかは分かりませんが、何はともあれ元気に過ごしています。
今回は同世代以上の女性は避けて通ってほしくない乳がん検診の話を書こうと思います。
あらかじめお伝えすると私は医学に関しては素人で治療や検査やサービスを受ける側専門の人間です。
こちらの記事で受診した検査につきましてもPRなどでなく自身で調べて受診し自身で体験した感想などを記載しておりますことをご了承ください。

乳がん検診について

私は母を比較的若い年齢の時に乳がんを発端とするがんにて亡くしています。そうしたこともあり、20代後半から妊娠するまで毎年健康診断のオプションで乳腺エコーという方法で乳がん検診を受けていました。
乳腺エコーによる検査は妊婦健診でお腹をぐりぐりとされるのを両乳房にされるイメージです(経産婦以外にも伝われ…!)。比較的痛くない(全く痛いわけではない)。若い人に多い高濃度乳腺でも比較的精度が高いとして20代〜30代におすすめの検査と産婦人科の先生に言われました。そのため、わたしもずっとこちらを受診していました。

もしもこの記事を見ている若い方で乳がん検診=マンモグラフィで辛いというイメージの方がいたら一度乳腺エコーによる検診についても調べられるといいかもしれません。

しかしこの検査、技師の方が棒状の機械を当てて画像を撮影するという結構アナログな感じなので「あれ、さっきの右乳よりもここを重点的に見ている…何かあったのかな」など考えてしまったり技師の表情を読み解こうとしてしまったりで検査中や結果が出るまで不安だらけです。わたしの場合はこれとやはりぐりぐりで多少の不快感は否めないのでこの検査が億劫になってしまいました。でも親のことを考えると検査を受けないのも不安…。という中で知ったのがMRI乳がん検診でした。

無痛MRI乳がん検診とは

手っ取り早く公式サイトを貼ります。ご覧ください。

www.dwibs-search.com

頓珍漢なオフィシャルピンクリボン運動がされている傍ら、こちらを紹介している方のツイートを目にして知りました。
なんと!MRIで20分ぐらいうつ伏せでゴロンとしている間に終わるという検査。
過去にMRIに入ったことはあったので痛く無いことは知っていたし閉所も大丈夫だったので抵抗なく「これいいじゃん」と思いました。
ネックはいくつかあったものの(後述します)、エコー検査の不快感や検査を受けないことの不安感などと総合的に判断して受診することを決定。
オフィシャルサイトよりWebにて申し込み。確認メールが届き当日を待ちます。
わたしは授乳中で精度が落ちるという注意点の記載がありましたが、どの検査でも授乳中は精度が落ちるのでそこは受けることを優先しました。

受診当日

オフィシャルサイトに書いてある注意事項を守り、アイメイクに気をつけその後予定があったのでアクセサリーはつけずに別持ちでクリニックに。
今はいろんなクリニックがあるのですね。こちらの画像系の健診専門のクリニックで受けることにしました。

www.seeds-clinic.jp

清潔感があり、とても静かなクリニック。平日だったこともあり受診する方も少なく、問診票などを書いてスムーズに検診へ。
個室ロッカールームで検査着に着替え待合室で呼ばれるのを待つ間もないくらいあっという間に呼ばれてMRI台へ。

台には乳房状に穴が空いているのでそこに両乳房が入るようにうつ伏せになります。そこそこに大きな音がなるので耳栓とヘッドフォンをして検診スタート。
わたしはそこそこ綺麗に乳房が収まり(?)あっさりとスタートして昔MRI入った時もこんなだったっけなーとか考えているうちに約20分程度の検査が終わりました。
技師の方の様子を伺う余地もなく、乳をのぐりぐりの不快感もなく、乳のぐりぐりの左右さに不安になることもなく終わりました。

着替えてお支払い、アンケートを記入して終了。結果は10日程度で自宅に郵送だけども年末年始を挟むので遅くなるかもとのこと。まあその辺りはなんとなく予想していたので問題なし。

検査結果到着

結果は12日程度で届きました。重要な個人情報なのでもちろんポスト投函ではなく手渡しのタイプです。

検査結果表紙

乳がんの検査だけで数ページの冊子になってやってきました。

まずは総合判定。「判定A:異常なし」だけじゃないところが良いです。公式サイトのサンプルを見ると判定に応じて詳細が書かれている様子。一度「B」が出たことがあったのですが、受け取り方がわからず1年モヤモヤした気持ちで過ごした過去があります。次の年に受けたらAになっていたのですがやはり解説は欲しいなと思いました。

別にアダルトな画像ではないもののちょっと恥ずかしかったのでMRIの画像は隠しました。実際のところ見てもよく分からないのですがこれがわたしの乳の断面かーと思いました。所見についてもAだったので問題ないということが書いてあります。デンスブレストであることも書いてあるので改めてしばらくはMRIにしようと思いました。

MRI乳がん検診受けてよかったポイント

わたしの体験としてMRI検診を受けてよかったなというポイントは以下。わたしとしてはMRIでしばらくは年に1度検査を受けよう!と思いました。

  • 痛くない
  • 技師の顔色、一挙手一投足に不安にならない
  • 検診結果が丁寧

その他公式が謳っている強みは以下。もちろんこれらは本当に素晴らしいものなのでぜひ公式サイトをご覧の上検討してみてください。

  • 死角がない
  • 放射線被曝がない(乳腺エコーは被曝がない。マンモは微量の被曝あり)
  • 豊胸や乳房再建後も受けられる
  • デンスブレストでもがんを発見しやすい

ネック

わたしは総じて受けてよかったと思っていますが、始まったばかりの手法であるためまだまだ整っていない部分もあると感じました。

  • お値段がそこそこする(都内だと2万円ちょっと)
  • 受けられる施設が少ない(全国でまだ40ヶ所)
  • 身体に金属が入っている人は要確認
  • 閉所恐怖症の人は厳しいかもしれない

受けられる病院が各都道府県に複数になり、価格も半額程度に抑えられれば受診者数もとても増えそうだなと思う一方、やはり高度な技術を要する検査なので致し方ないんだろうなとも思います。
予防医療がトレンドの一つである昨今、どうにかこの辺りに助成が入ったり民間の保険のオプションとかでどうにかならないもんかねと思います。健康診断の結果を提出したら翌年の保険料安くなる保険とかあるじゃないですか。ああいう感じでどうにか…。

ちなみにわたしは制度自体に賛成はしていないのですが、ふるさと納税の返礼品にはなっているらしいです。肉とかの代わりにみなさんこちらにしてみてはどうでしょう?

終わりに

わたしはこの検診ならやっと毎年ちゃんと確認しようと前向きに思うことができました。きっと同じように身近な人を亡くしたとかそういった人にしかキチンとわかってもらえないかもしれないなとも薄々思っています。

乳がん甲状腺がんの次に進行の遅いがんです。自覚症状が出てきてから見つかったがんは10年近く前から見つけられたかもしれないと言われるほどです。

痛そう・見られることに抵抗があるといった心理的ハードルがだいぶ無くなるのがこのMRI検診だと思います。今年から受けてみませんか?